彼らの1stアルバム、‘90年作。1
この頃から、「シンプルなトラック、フロウとスキルで勝負」な時代に突入していく時期の作品で、今聴くと、テンポ少々速目なトラックに、ファンキー&コミカルなフロウ、マイクリレー&掛け合いが新鮮ですね。
ビートは、基本、James Brown/P-Funkネタ中心のファンキーなブツなんですが、 Cannonball Adderleyのジャズネタに2、The Last Poetsの声ネタを多種挟み込んだ #3.‘Concerto in X Minor’ や、 Go-Goを起想させるタイトル #7.‘Drop the Bomb" に、‘Jangle Jazz’ / Kool & the Gand3 と言うルーツ探索っぽい仕掛けを挟んだり、以降サンプリング定番になる ‘What I Am’ / Edie Brickell & New Bohemians4 を使って、リラクシンなビートを作った #10.‘Slow Down’ 辺りのオリジナリティは流石です。
で、ライムはストリート寄りで、かなりマジ。 暴力表現抜きでも充分ハードコア。
Hip-Hopを聴き始めたのは、これよりちょっと後で、このアルバムは後追いなんだけど、このアルバムを聴いた時、「あぁ、こういうのが“ホンモノのHip-Hop”なんだな~」って思いましたわ。5