"T.A.P.O.A.F.O.M. (The Awesome Power of a Fully Operational Mothership)"(1996) / George Clinton & The P-Funk Allstars

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T.A.P.O.A.F.O.M.

壮大/壮絶に蛇行するP-Funkの歴史の中で、引き続き好調を維持し、メジャーレーベルに復帰した、 George Clinton 1996年作。1

西海岸流の G-Funk や、南部流のどろっとしたラップ2 3 を、P-Funk 流儀に取り込んだら、初期 Funkadelic を思わせる、毒気多いねっとりしたグルーヴに回帰した、と言う趣です。

George Clinton 自ら歌とラップを行き来する G-Funk 流儀の #5.‘Hard As Steel’ や、 Charlie Wilson (The Gap Band) が、Glenn Goins の再現か?とも言える熱唱を聴かせるスローなファンク・バラード #6.‘New Spaceship’ 4 はアルバムのハイライトでしょうね。

ただ、平均的によく出来た曲が多いのですが、1996年という時期を読み過ぎていた?かもしれず、ダウナーで沈みこむグルーヴが大半で、キメの1曲が無いのが、物足りないかもしれません。 アルバムラストに入っている、半分ボーナストラックのような #14.‘If Anybody Gets Funked Up (It’s Gonna Be You) (Colin Wolfe Mix)’ が、一番キャッチーかもしれません。

George Clinton & The P-Funk Allstars - If Anybody Gets Funked Up (It’s Gonna Be You) (Colin Wolfe Extended Mix)