はい、‘78年に、全米シングルチャート12位まで上がった大ヒット曲。
なんですが、これがえらく入手が難しい曲でしてね…。 と言うのも、Chris Reaは古巣のレコード会社と折り合いが悪くて、オリジナル・アルバムは全部廃盤、‘88年に契約解消のため、古い曲を再録音した仮装ベスト盤を出すのですが、以降、ベスト盤等に収録されるのは、この'88年ヴァージョンばかりなのです。 ‘88年ヴァージョンも歌唱力もアップ、洗練された歌い方で悪くないんですが、ちょっと時代っぽいデジタル臭がね…。1
ラジオ(こっち来た直後のJ-WAVEの番組だったはず)で知った"Fool…“は、‘88年ヴァージョンだったのですが、その後、ひょんなことから、オリジナルの'78年ヴァージョンを聴き、こっちの方がずっと良い!!でも…、と、これをず～～～っと探していたのです。 え？今年の2月にオリジナル・アルバム"Whatever Happened to Benny Santini?”2がリマスターされて、廉価版で再発されてたって？ と言うのを知ったのが、先月。 速攻買いましたわー。
嗚呼、また20年越しで探していた曲を買うことが出来たのです!!(笑)
ポコポコ鳴る旧式のリズムボックスに導かれ、ピアノやヴィブラホンが優しく揺らぐように折り重なり、スムースだけど、切れ味良いギターがリズムを支え、そこに押し寄せるようにドラマチックな弦楽隊が被さり、ソプラノ・サックスのソロが、間を縫うように舞い、それに埋もれない、塩辛さを伴ったChris Reaの歌が徐々に熱を帯びていく…。 うわー、最高ですよね。
バックの演奏は、ギターのRobert Ahwai、ピアノのMax Middletonと、その周辺人脈で、英国ソウル/ファンク/ジャズを支えた腕利きミュージシャン集団。 彼らの洗練されたファンキーさと、ナイーヴな主役のメロディが合わさったからこそ、この曲は特別なものになったと思うのです。
Chris Reaには、もっと入手が面倒な"Josephine"と言う激名曲があるのですが、それについては、また今度のお話…、ですね？3
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2015/07/21 に書いた文章に加筆訂正しました。 ↩︎