音楽千夜一夜物語 第六夜 "Wait for Me"(1979) / Daryl Hall & John Oates

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基本、ソウルバーって言うのは、「みんなの知ってる曲」しか流れないんですけど、でも、やっぱり「バーで聴きたい曲」ってある訳で、この曲は、そんな一曲です。

Hall & Oatesヒット曲いっぱいあるんですが、ソウルバーで流れてくるのって、この曲か、‘She’s Gone’1‘Do What You Want, Be What You Are’2 でしょうか。 バーで聴きたいメロウネスと言いますか。

この曲、日本だけ人気ある曲で、他の国でライヴやっても演奏しないのですが、日本では必ず演奏するんですよね。


私らの世代で言うと、このイントロは「わがままジュリエット」ですよね…。


Hall & Oatesのこの曲は、まだ駆け出しだった頃のDavid Fosterのプロデュースで、二人は、「こんな若造が、音楽を全部コントロールしようとするなんて許せん!!」と怒り心頭だったらしいですね(伝聞)。 そして、このアルバムは、どうしようもなく売上悪かったのも、切ない話です。

でも、この直後、彼らが出した大ヒット ‘Kiss on My List’‘I Can’t Go For That’ は、この曲の構造が下敷きにある訳で、 Hall & Oatesの二人は、この曲とプロデュースしたDavid Fosterから多くのことを学んで吸収していたのでしょう。3