この曲を、レコード屋の店内放送で耳にした瞬間、カウンターに走って行って、「今、かかっている曲誰が歌ってるんですかっ?」って聞いてしまったのも、今では良い思い出です。 嗚呼、今からもう5年も前の話になるんですな。
Corinne Bailey Raeと言う歌手は、「オーガニックなサウンドの上で、優しく気だるく歌うヒト」と言うイメージだったので、こんなファンキーなビートの上で、キラキラした音に乗せて歌う、ってイメージ出来なかったのです。
まぁ、いま聴くと、フツーに優しく気だるく歌ってますけどね…。
…とは言え、ブレイクから始まる、ラスト1分間のソリッドなワンコード・ファンクジャムは、何度聴いても鳥肌立ちますよ。1
この曲が入っている、“The Love EP”は、彼女の大好きな男性のミュージシャンの優しいラヴソングをカヴァーする、と言う企画物なんですが、ものすごく楽しいですよ。
なんで言うかって、コケティッシュな女性が歌うことによって、男性が書いたラヴソングの、その芯にあるロマンティックさが、一旦冷静に見直されて、物凄くマヌケな感じだけが露わになるから…。 彼女は、いつものように、優しく気だるく歌ってるだけなんですけどねぇー。
…とは言え、良い詞曲、良い歌唱、良い演奏、超オススメです。2
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「かつて殿下と呼ばれた(偉大な)ミュージシャン」への追悼を書こうとして、でもそれがまとまらなかった時の話です。 プリンスさん死去、57歳 米の伝説的ミュージシャン 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News ↩︎
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2016/05/20 に書いた文章に加筆訂正しました。 ↩︎