またもや、酒が安いバーで酒を呑んでいた時の会話。
「日記にMarvin Gaye “I Want You” について書いて下さいよ」
「うん?ええよー!! 私も大好きなアルバムだし!!」
…と、安請け合いしたものの、無茶苦茶難しい!! と言うのも、このアルバムの特殊過ぎる成り立ち、そしてその後を、きちんと説明しないと、作品の重要性が全く伝わらないからなんですね。
よく知られた話ですが、アルバム “I Want You”1 は、元々 Leon Ware が、 Michael Jackson に書いた ‘I Wanna Be Where You Are’ がヒットしたため、自作のセルフカヴァーアルバムを作ることになったんですね。 しかし、アルバムとしてほぼ完成していたのに、経営判断で、その楽曲とバックの演奏を譲り渡すことになってしまうのです。
でもそこは、ミュージシャン同士ですから、 Leon Ware は、 Marvin Gaye の歌入れに粘り強く最後までプロデューサーとして付き合って、完成まで見届けるんですね。
ここら辺が、このアルバムの立ち位置を、特殊なものにしてる一要素かもしれません。
Marvin Gaye と Leon Ware 、そして Michael Jackson も亡くなってしまった現在なのですが、どこかで、このセッションの成り行きを知りたいですよね…。2
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2016/09/16 に書いた文章に加筆訂正しました。 ↩︎