偉大な剽窃ソング その1
ソウル/ファンク/ブルース/ゴスペル/ジャズの世界には、「これはどうにもこうにも剽窃/盗作だろう」と思われる楽曲を出しながら、それでもリスペクトされるミュージシャンが、(いっぱい)います。
しばらく、そういうミュージシャンについて書きたいと思うんですが。
で、初っ端から決定打、Johnny ‘Guitar’ Watsonです。
先程の"Love Jones"と聴き比べると、メロディ/アレンジ全く一緒です。 いやー、よく訴えられませんでしたね。
…とは言え、サビの ♪Oh, oh の後の ♪We got a Love Jones… と歌い上げる、彼の方が数倍カタルシスを得られる、これ音楽のなせるマジックだと思うのです。
ソウル/ファンク/ブルース/ゴスペル/ジャズ、(所謂)「黒人音楽」は、同胞に向けて作られ、受け入られ、共有されて、初めて文化の一部となるので、みんながヒット曲の真似をしても、原曲を上回るかっこよさ/クールネスを追加できれば、許容される、と言う慣習がある、と言うのを知ったのは随分後でした。
Johnny ‘Guitar’ Watson は、上品な楽曲に下世話で猥雑、でも色気のある歌とギターを持ち込み、ブルースって良いなと思い出させてくれる、そういうキャラなんですね。
アルバム"Love Jones"はホント傑作ですよ。 なにせ、1曲目から、あからさまに戴いてますしね…!!! 2
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2016/10/09 に書いた文章に加筆訂正しました。 ↩︎