偉大な剽窃ソング その3 1
「これはどうにもこうにも剽窃/盗作だろう」と思われながら名曲と言う楽曲を、今回も紹介します。
これは、多分、剽窃ソングの中の最高傑作だと思います。
元ネタ Midnight Star - ‘No Parking (On the Dance Floor)’ と比べると、アレンジ、旋律、細かいフレーズに至るまで、9割位剽窃で出来てるんですけど、それでも圧倒的に The Bar-Kays の方がかっこいい。 これ音楽のマジックですなぁ。
いや、 Midnight Star の方が、圧倒的に先鋭的なんですよ。
エレクトロビートとファンクを融合させて、あえてスカスカな音作りにさせて、クールなノリを出し、ブレイクダンスの要素を取り入れた、これが'83年なのですから、相当時代を先取りしていたし、音の完成度も高いですよ。
対して、 The Bar-Kays は割り切ったロック的な8ビートで、グイグイ押し込むようなノリを作って、ヴォーカルの Larry Dodson が泥臭い喉力で押し切る、という、力技オンリーなので、まぁ、かっこよく聴こえちゃうんですね。
後、この時代のPVにしてはダサくない、と言うのは、割りと奇跡的だったりもします。
The Bar-Kays、その他の曲も、ほぼ他人の剽窃です。 それが彼らの生きる道、なのです。2
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前回はこちら “She’s A Bad Mama Jama (She’s Built, She’s Stacked)"(1981) / Carl Carlton ↩︎
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2016/11/03 に書いた文章に加筆訂正しました。 ↩︎