音楽千夜一夜物語 第五十三夜 "Get Lucky ft. Pharrell Williams, Nile Rodgers"(2013) / Daft Punk

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Daft Punk - Get Lucky (Official Audio) ft. Pharrell Williams, Nile Rodgers

偉大なるギタリストNile Rodgersの良い仕事、その1

前々から、Nile Rodgersについて書きたいとは思っておったんですが、なにせ仕事量膨大なのでねぇ…。 まぁ、重い腰を上げて何か書こうとしておるわけですよ。


2013年の曲だから、もう5年も前ですかね。1 当時は、EDM/DubStep全盛期でした。

そこに、ドラムもベースもギターもピアノも人力演奏、シンセサイザーはアナログシンセの手弾きで、ダンスミュージックを演奏する、と言うのは、かなり異色だったわけですね。

まぁ、嫌味な見方をすると、 Daft Punk 位の全世界の注目を集めるミュージシャンの8年振りの新作、と言うことで、慎重に進めつつ困難な制作プロセスを経ているうちに、時代は二歩先まで進んでしまった、故に後から出した古臭くも完成度の高い音作りが、時代のカウンターとなってしまったのは、文字通りの「ラッキー」だったのかもしれません。2

この時の Nile Rodgers は、ほぼ、 Chic の2nd “C’est Chic” 時代のセルフ・完コピなんですよね。 それで良いではないですか、楽しいのだし。

Nile Rodgers のイメージってここで固まっているから、と見切って、オファーを出した Daft Punk も、受けた Nile Rodgers もプロですね。 3


  1. 2018年の文章です。 ↩︎

  2. 自覚的にやり始めた、そしてそれが最終章になってしまったのが “I Feel It Coming ft. Daft Punk”(2017) / The Weeknd でしょう。 ↩︎

  3. 2018/01/30 に書いた文章に加筆訂正しました。 ↩︎