音楽千夜一夜物語 第六十一夜 "Jealous (I Ain't With It)"(2014) / Chromeo

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Chromeo - Jealous (I Ain’t With It)

201x年の1980年代サウンド その31

Chromeo は、今、一番信頼できる音楽を奏でるバンドです。 知性も野蛮も優しさも諧謔も大衆性も、全部ある。

1980年代の音楽をベースにしながら、チャラさはなく、軽妙なのに、演奏の上手さを微妙に隠しながら、メロディーの良さをシンプルに伝えている。

もうこれ、バンドとして、最高の境地じゃないでしょうかね?

“Jealous…“は、‘80sの Prince の “I Wanna Be Your Lover”“Uptown” 等々の手癖フレーズを解体して再度一つにまとめたような楽曲で、聴いてニヤニヤできます。

彼らは、カナダ出身、ユダヤ系とアラブ系、というユニークなメンバー構成で、それが'80sブラック・ミュージックを愛しながら、ちょっと引いた視点も持っているのが、また彼らの個性なんでしょうね。2


  1. 前回はこちら “If I Could Change Your Mind”(2014) / HAIM ↩︎

  2. 2018/05/04 に書いた文章に加筆訂正しました。 ↩︎