マイルス・スクール卒業生とソウル/ファンク その41
まぁ、 Herbie Hancock はジャズのみならず、ファンク “Chameleon” にヒップホップ “Rockit” 等々のエポックを残しているので、特段マイルス・スクールの卒業生と言うくくりは不要かもしれません。
彼も、‘70年代はディスコに急接近して、特に “Sunlight”(‘78) ~ “Feets, Don’t Fail Me Now”(‘79) ~ “Magic Windows”(‘81) ~ “Lite Me Up”(‘82) の一連の作品は、ヴォーカル入りで、ピアノ・ソロも少なく、思い切りポップに振った作風で、私はここらが大好きなんですよね。2
“Lite Me Up"は、Quincy Jones / Michael Jackson / EW&Fの作品に参加していたセッション・ミュージシャンを集めて作ったポップ作で、予算かけた割に売れなかったんですよね…。 これ以降、彼もディスコっぽいアルバムは作らなくなります。3
“Give It All Your Heart” は、 Rod Temperton 作曲で、デュエットのお相手は、 Patrice Rushen。 しっとりしたメロウなミディアムで、このアルバムの中で、一番好きですね。
Patrice Rushen4 、 Rod Temperton5 も鍵盤奏者で、彼女/彼の演奏には、 Herbie Hancock からの影響が強いので、単にセッションだけに留まらない、「恩返し」っぽいニュアンスがあるのがオモシロだと思います。6