音楽千夜一夜物語 第六十六夜 "Moon Tune"(1969) / Nick Gravenites

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Nick Gravenites - Moon Tune

マイルス・スクール卒業生とソウル/ファンク その41

Harvey Brooks は、辣腕ベース奏者として数々のセッションをこなした人で、有名どころだと、こんな感じでしょうか?

  • Bob Dylan “Highway 61 Revisited”
  • Al Kooper/Michael Bloomfield “Super Session”
  • The Doors “The Soft Parade”

等々があります、名盤ばかりですね。

Miles Davis の作品では、 “Bitches Brew” だけ参加しているのですよね。2 単にセッションマンとして参加しただけなので、スクール生ではないのですが、彼のシンプルなブルース・ロック感覚の8ビートが、「ジャズ」ではない音とマッチしており、かの盤が、特別な存在になったと思うのです。

Nick Gravenitesの1stアルバムは、Harvey Brooksの元々の持ち味のフォーク・ロックと、Mike Bloomfieldのブルース感覚、歌手の持ち味であるソウルが自然と混じっていてグルーヴが生きている、ホントに好きな作品です。

ちょっとレア盤過ぎて、知っている人も少ないアルバムなのですが、今では色々な配信サービスで聴けるので、試しに探してみてやって下さいな。3


  1. 前回はこち “Give It All Your Heart”(1982) / Herbie Hancock ↩︎

  2. Miles Davis - “Miles Runs the Voodoo Down” ↩︎

  3. 2018/08/15 に書いた文章に加筆訂正しました。 ↩︎