映画「ボヘミアン・ラプソディ」に出てこなかった重要人物 その1
映画「ボヘミアン・ラプソディ」1 に出てこなかった/カットされた人物から、バンド Queen の音楽性を読み解きます。 私、ホント嫌な性格だなー、とは思うのですが、そうでないと分からない音楽もあります。
ブライアン・メイは、ロリーの大ファンでした。 ロンドンでライヴある時には、必ず駆けつけて、熱心に応援していた、というのはよく知られる話です。
自分でも、ああいう音を出したい、と、ロリーと同じギター・アンプ、Vox AC30を買ってしまった、というのもいい話ですね。 ブライアン・メイのギターサウンドが、同時期のどのバンドにも似ていないのは、ここら辺に起因するんでしょう。 (後々Marshallも使うんですけどね)
ロリーも、兄のように慕ってくるブライアンのことを、頼もしく思っていたらしく、Queenの前進バンド、The Smileを、都度前座に起用します。
「いま、新しいヴォーカルの試用期間なんです。アドバイスを頂けますか?」
「絶対、奴を入れるんだ。 必ず大スターになる。」
その「奴」が、フレディーだったのですね。
Queenはヘヴィなロックバンドとしてデビューしたのですが、不思議と重たい/ルーズなブルーズの感覚はありませんでした。 そのルーツを、アイリッシュのギタリスト、ロリー・ギャラガーに見出すと、色々見えてくるのではないでしょうか?
…というか、この頃のロリー・ギャラガー、色気と漢気が物凄いバランスで両立してて、めっちゃ痺れますね。2
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Bohemian Rhapsody | Official Trailer [HD] | 20th Century FOX ↩︎
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2018/11/24 に書いた文章に加筆訂正しました。 ↩︎