音楽千夜一夜物語 第七十四夜 "LA Cut Off"(1977) / Glenn Hughes

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Glenn Hughes - LA Cut Off

「黒い」紫色 その1

(とある、ロックバーにて)

「へぇ、ハードロックとかも聴くの?」
「えー、まぁ、それなりに…」
「Deep Purpleとかは?」
「ま、まぁ、好きですよ?」

みたいな会話、この前したんで、私が好きな Deep Purple / Rainbow / Whitesnake 関連の曲について書きます。 まぁ、私の音楽の趣味 ソウル / ブルーズ に沿ったやつですが


第三期/第四期のベースとヴォーカルをつとめた、Glenn Hughesの1stソロアルバム"Play Me Out"1の中の曲。

シンプルなリズムマシーンのビートを縫うように、スラップベース、管楽隊、ギター、パーカッションが呼応しながら、ファンキーなアンサンブルを奏で、力強くも、ねっとりとまとわりつくような歌唱。 これは、全然ハードロックじゃなく、フツーに「ファンク」ですよね。

多分、彼の念頭には、Sly & the Family Stone2やStevie Wonder3があったんじゃないかなー、と。 そもそも、Deep Purple 加入前にいた Trapeze - “Will Our Love End” からして、「ソウル・ミュージック」としか言えない音楽でしたし。

アルバムは、‘77年なので、ちょっと流行りからは遅れていたし、彼もドラッグにハマりすぎて活動が途切れ途切れになってしまい、結局、この路線はこの1枚で終わってしまいます。

あー、もったいない、とは思うのですが、これも時代の波、だったのでしょう。4