よく分からないAORリバイバル その1
Mayer Hawthorne が世に出た時、世間はびっくりしたんですよ。 Stones Throw というクセ強過ぎヒップホップ専門レーベルから、ファルセットとハーモニー中心の、甘茶ソウル大全開なアルバムを出したのですから。1
その後、メジャーレーベルに行ったり、またインディーズに戻ったり、ファンクやディスコに接近したり2、離れたりしたりしつつ、自分の「好き」を貫きます。 もう、これミュージシャンとして最高の境地なんでないでしょうか?
‘Back Seat Lover’ は、(所謂)「ヨット・ロック」を突っ切って、 Steely Dan まで行った感じもありますが、なるほど無表情の中の眼鏡の奥に皮肉屋の真髄がある、は Donald Fagen と共通すものがあるよな、と言う感じです。3
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2021/04/02 に書いた文章に加筆訂正しました。 ↩︎