よく分からないAORリバイバル その21
とにかく、頭から爪先まで、正体不明のバンドなんです。
一応、英国のセッション・ミュージシャン二人の即席/覆面ユニットであり、基本的に45回転7インチシングル盤しか出さない Wah Wah 45s からシングル盤しか出さない2、位しか情報が無いのです。
とは言え、その匿名性が故に、それが個性になっているのが得難いところ。 メイン・ヴォーカルは、ヴォコーダーを通しそれが優しい揺らぎになっていますし、時々入るヴォーカル・ハーモニーには、少々苦み走った味わいもあります。
この人達の他の楽曲を聴くと、やはり Steely Dan / Donald Fagen の影響が大きいのですよね。 成る程、 Steely Dan も今となっては、匿名性の高いバンドだったのだよな、と気付きがあったりもしました。3