音楽千夜一夜物語 第百十二夜 "Moon Rivers and Such"(2009) / Kristina Train

Posted on

Kristina Train - Moon Rivers and Such

2009年の回顧録その1。ある場所に書いた2009年のディスク・レビューを書き直しています。

まず、 Norah Jones1 だったのです。 1stが2002年。 その後、 Amy Winehouse2 が2006年。 ここら辺まで業界も柳の下の云々だった訳です。

しかし、2009年前後から急にしぼみ始めます。 まぁ、こればっかりはね、と言う感じですが。 でも、その中でも良い盤は存在します。

Kristina Train は BlueNote の隠し玉だったのでしょうね。 同レーベルの Norah Jones や Cassandra Wilson3 のように、鼻にかかったハスキーなささやき声で、スワンプロック/サザンソウル風味の乾いた演奏の上で気だるく歌う。

…と言うよくあるタイプなのかなー、と思わせつつ、ゴスペル仕込みの歌ぢから大炸裂で、気を抜いて聴いていると、突如として噴き出す激情にあてられて、鼻血が出る勢いです。

あまり知られていない存在の彼女ですが、何かのきっかけで聴いて欲しいですね。4