ファンクバンドの転換期にあった'85年作1
- ヒップホップは、極々当たり前にチャートに入るようになった
- ソウルミュージックのソロシンガーも、リズムマシン/シンセサイザーを駆使したダンス曲は普通になった
- ロックバンドもシンセサイザーを取り入れた迫力ある楽曲がチャートに出ていた
上記状況を踏まえた上で、ファンクバンドも、シンセサイザー/リズムマシンを駆使した、ヒップホップ/エレクトロをそれなりに意識し、メンバーなり楽団のリストラを迫られていたわけですね。 人力のリズム隊&ホーンセクションと、リズムマシン/シンセサイザーの折り合いを、皆それなりに考えて苦悩していた時期だったのです。
Prince2 / Michael Jackson とも親友であった Roger Troutoman は、アップテンポのダンス曲は、億面もなくそれを取り入れて #1.‘It Doesn’t Really Matter’ #3.‘Itchin’ for Your Twitchin’’ を作っちゃうのですね。
とは言え、彼の意地の渾身一発バラード #2.‘Computer Love’ 3は永遠の名曲ですしね。
まぁまぁ、 #4.‘Radio People’ は、 The Buggles だし、#6.‘Rock ’n’ Roll’ は Van Halen だよね?って感じです。 ここら辺のユーモア感覚を共有できるかが、この時期のファンクを楽しめるかの分水嶺ですが。
強引にまとめると、ファンクが難しい時期にもあるのに Roger Troutman のエンターテイナー気質大爆発のこの一枚。 とりあえず楽しめば良いんじゃないかな?と言う感じです。4
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