"Free Your Mind... and Your Ass Will Follow"(1970) / Funkadelic

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1stアルバム1から半年経たずに出された2ndアルバム。2

多分、演奏も歌も、ポストプロダクション時も、全員がアルコールとドラッグで酩酊状態だったのでしょう。 楽曲にキャッチーなフレーズはなく、大雑把で力任せのリズム隊、常にファズとワウ・ペダルを踏んでいるギター、ノリで鋭角的なフレーズを挟み込むピアノ/オルガン、だらだらした絶叫ヴォーカル、と、混迷具合がよく分かります。

とは言え、エコーの彼方から薄膜に覆われた、歪な轟音電化ブルーズ、と言う趣は得難いものがあります。 唐突に挟まるテープエコーとテープ逆回転は、原始ダブの原型とも言えますし、酩酊状態にあって人間が直感と本能で奏でるブルーズと音楽、と言うのは楽しいものです。

今改めて聴くと、 ブルーズ・ロック+ホンキー・トンク・ピアノな #3.‘Funky Dollar Bill’ 、 演奏のメインをテープ逆回転に任せたトーキン・ブルーズ #6.‘Eulogy and Light’ 辺りは、ここでしか聴けない曲調なので、貴重な感じもしますね。

結局、総帥George Clintonが決定したキャッチであるアルバムタイトル、これはP-Funkの礎とも言えますし、やはり、このアルバムがあったので、その次もあった、と言えるのでないでしょうか。