2024/2/16に、JBの記録映画に合わせて出された未発表楽曲 ‘We Got To Change’ 初見?では「よくこんな完成度高い曲を隠し玉で持ってたなぁ!」とは思ったんですが、冷静に考えると Bootsy / Catfish / Jabo / Clyde Stubblefield のリズム隊を含む(所謂)“Original JB’s"の演奏は、リアルタイムのアルバムこそ少ないものの1 、後々発掘ライヴ盤、編集盤とかでバンバン出ているので、そこまでは…、という気になったりもしまして。
前フリが長くなりましたが、“Motherlode”2 は、未発表曲編集盤。 JBの音源発掘とリマスタリングに熟知したCliff Whiteが “In the Jungle Groove” や “James Brown’s Funky People” を編集している最中に、膨大な録音テープ群から見つけ出した未発表音源をまとめたもの。
正直言うと、リミックス/リマスターを経ても、音質に結構凸凹があります。 James Brownは、パーマネントなバックバンドを持ち、演奏ツアーの行く先々で録音をしていて、音源は膨大なのですが、故に音質/ミックス/楽曲のムラがあり、これを一枚にまとめようとしたCliff Whiteの苦労が忍ばれます。
Bootsy / Catfish を含む音源は、#3.‘Since You Been Gone’ と #4.‘Untitled Instrumental’ だけなのですが。なるほどの演奏のタイトさ。 特に #3.‘Since…’ は ‘Soul Power’ の雛形とも言えるもので、なるほどJames Brownは、こう言う風に楽曲を練り上げ作り出していったのだな、と、新たな発見もありますね。
音質の凸凹、ライヴとインストが忙しなく挟まる構成に目を瞑れば、かなり強力なファンク楽曲集。 オリジナルアルバムよりも、むしろ良いのでは…、と悩ましい一枚です。
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クレジットが載っているのは Sex Machine だけかもしれません。 ↩︎