1999年に出た、Parliamentの編集盤。1 ‘90年代にPolyGram/Mercuryは、傘下にあった各レーベルの'70s/‘80Sファンク過去作品を “Funk Essentials” と銘打ってリマスターした音源で、ベスト盤、コンピなどを連発していました。ここら辺は、当時の Rhino や Blue Note 等とも共振していた感じでしょうか。
基本的に「アンチ・ディスコ」2であった、P-Funkですが、所属していたレーベル Casablanca がディスコを中心にプロモートしていたので、段々ディスコ用の12"バージョンを用意するようになります。 この “The 12” Collection and More" は、当時アルバムにも編集盤にも入っていない長尺ヴァージョンばかり。 コンセプト・アルバムを作り続けた Parliament の別の側面が垣間見られて面白いですね。
殆どが未発表曲なので、どの曲も新鮮で良いのですが、圧巻の9分超え #1.‘Aqua Boogie (A Psychoalphadiscobetabioaquadoloop) (Original 12" Version)’ #2.‘Flash Light (Original 12" Version)’ は基本、アルバム版とアレンジは同じなのですが、このうねるグルーヴがずーっと続くと、ずーっと聴いていたくなりますね。
後、ミックスやエディットを変えてかっこ良くなった楽曲も多くて、 #3.‘Agony Of Defeet (Original Promotion-Only 12" Version)’ は ‘One Nation Under a Groove’3 のパート2と言った趣きですし、 #5.‘Oh I (Original Parliament Version)’4 は、Funkadelicで発表された曲5の、 Parliament 名義の未発表曲。 「こんな楽曲もあったんだ!」と言う感じですね。
確かに、Parliament/Funkadelicは、まず最初にオリジナルアルバムを全部聴いて欲しいのですが、やはり単に編集盤、と片付けて素通りするには惜しい一枚と言えるでしょう。